パニック障害の克服>パニック発作の後に起こる予期不安

例えば高速道路を運転中に先ほどのパニック発作に襲われたとします。
その後何とか発作も治まりしばらくは普通に生活していました。

そしてそんな事も忘れていたある日、全く同じような状況で再びあの
パニック発作に襲われたとします。二度とも高速道路の運転中だった
とすると、次からはほぼ間違いなく高速を運転する時過去の発作の事
が頭によみがえります。そうなるといつまたあの症状が襲ってくるか
気が気では無くなります。そうやって不安を抱えたまま運転していると
必ずと言っていいほど再びパニック発作に襲われます。

このように過去にパニック発作に襲われると、つぎも同じ状況でまた
発作に襲われるのではと、その事を予期して不安にさいなまれる事を
『予期不安』と呼びます。しかもこんな事が何度も続くとその予期不安
はますますひどくなり、最後には次に挙げた『広場恐怖症』という
症状へと発展して行ってしまいます。これは人間誰しも良くない事を
予想して、これが現実にならないか不安でドキドキするのと同じ事です。